キッと睨んで言うと工藤君は、目を細めて笑いながら乱暴に頭を撫でてきた。



「ちょっ…!」


「…俺がイジワル」



うぅっ…!


目が笑ってなくてニッコリ微笑みも何か怖い…。



「ちょ・ちょっとだよ!ちょっと…!!」


「ふーん、ちょっとねぇ」


「…わっ!」



グイッと引き寄せられた。
鼻と鼻がもう少しでくっつきそう。



「お前が俺をそうさせるんだろ」



は・はい…?


工藤君はニヤッと笑って腕を緩め、スタスタ歩いていく。


……私がそうさせる?私のせい?



「ルー!…早く来いよ。置いてくぞ」



少し先で立ち止まって待っててくれた工藤君に駆け寄った。



「ほら」



手を出してニヤッと笑う工藤君。


私はニッコリ笑って工藤君の手を握る。



イジワルだけど、凄く優しくて、性格もカッコいい工藤君の傍に、これからも居たいなぁ…。




★おわり★