「おい、ルー」


「何?」


チャイムが鳴ったと同時に声を掛けられた。

大丈夫かな?と思ってたけど、すぐ立ち上がったし良かった良かった。


「サンキューな」


うんと、頷くと頬杖を付いた。


「でも、もっと優しく起こせねぇのかよ」


う、そんな強く叩いたつもりないんだけど……。


「ゴメン。中々、起きなかったからつい強く叩いちゃって…」


言うとニヤっと笑顔を向けられる。


「お前、冗談通じねんだな」


「じょ、冗談!?もーーはっきり言って、それは通じないよ!」


ブーブー文句を言いながら教科書をしまっていると


「でも俺、簡単に起きるのあるぜ?」


「えっ?何?」


聞くと私をジーっと見て



「何だと思う?当ててみ?」