「危なっかしんだよ、お前は」



そんなに、フラフラ降りてたつもりはないんだけど…。



「ゴ・ゴメン…」



眉間にしわを寄せながらも腕を引いてくれる、優しい工藤君に心臓がドキドキ…。



「ぁ・ありがと…」


「ん。俺はココでも構わねぇよ。つーか、ココの方が落ち着く」


「あ!やっぱり、人が多い所って苦手?」


「…やっぱりって何だよ」



綺麗に刈られた草のうえを歩きながら、工藤君がギロッと聞いてきた。



「ぃ・いやぁ!地下鉄で会った時も、凄い人だったでしょ…!?お祭りの時も始めは何ていうか……」



眉間にしわ寄せて不機嫌、極まりなかったし…。