あれから、朱里と霧島君の2人に気付かれないよう、どんな、話をしたか。


それは、覚えてない…。


ドンッ!ドンッ!と空に上がる花火はどんな花火なのか。


それも、解らない…。


ただ、ここで泣かないように、嫌いだ、嫌いになった・って、言えばいいんだ・って……


ずっと、家の近くまで手を握られたまま、そう思ってた…。



工藤君は、私が言った事を“信じない”と言い張った。