眉間にしわが寄ってる工藤君はチラッと木下さんに目を向けて、はぁ…と一息吐いた後、解った・と頷いた。



「ありがとう」


「工藤君、すぐ終わるから」



私は工藤君にたこ焼き渡して、木下さんと本堂手前の大きな木がある所にやってきた。



何を言うんだろ…。


凄く心臓がドキドキする。


俯いてた木下さんがコクッと頷いて、相沢さん・と、顔を上げた。



「私が工藤君にフラれたの知ってると思うけど…工藤君の事どうとか、あんな事聞いて本当にゴメンね」



―――えっ?


ジッと私を見る木下さんに言葉が出ない…。だだ、首をブンブン横に振った。



「……私も、あんな態度取って本当にゴメンね」


「いいの。当然だよ」