こんな状況に全く慣れてない私は、凄ーく気まずい……。


暑いんだけど、今にも冷たい風が吹いてきそうなピリピリしたムードの中、木下さんが弱々しく、うん…と頷いた。



「相沢さんにね、話があって…」


「え…私に…?」


「うん。ちょっといいかな」


「話があんならここで話せ」



そう、また冷たく言い放った工藤君に、木下さんが顔を上げる。



目に涙が溜まって今にも泣きだしそうだ…。



「何…?話って…」


「おい!」


「工藤君……、ちょっと待っててもらえる?私、聞きたいから」



……多分、工藤君絡みの事。


それ以外、他にない…。