「…おい」


「なっ・何…っ!?」



急に顔を近付けてきた工藤君。何か、眉間にしわが寄っている。



「お前、また悪いとか、お返しとか考えてたろ」


「かっ・考えてないよ!全然!」



第一、それどころじゃなかったし…!!


今だって工藤君の顔が間近で、心臓が破裂しそうだ。


でも、数分前までの優しい工藤君はどこへやら…ギロッと睨んでくる…。



「ほ・本当に本当だよ!!」


「信用できねぇーな。お前に、傷つけられたからよ」



こっ・ここで蒸し返す事…っ!!?