「んー!!おいしい!!」



ルーと高野の2人は、何か…跳ねたり、左右に揺れながらニコニコ、パクついている…。


そして、お互いのクレープを食い合い、んー!!と目を瞑って唸りだした。


チラッと浩司を見ると、その光景をうっとりと見つめている…。



「おい」



声を掛けると、浩司はビクつき、なぁ…と小声で言ってきた。



「そろそろ別行動にしね?」


「ああ…」



そうだな…。コイツらいい感じだし。



「じゃ、よろしく!」


「あ?俺が言うのかよ」



うん、うん・とニッと笑いながら頷く。


何で俺がこんな目に……



「はぁ…。おい、花火が始まる少し前まで、別行動にしようぜ。時間はどうする?」



ルーも高野も、口の動きがピタッと止まった。