はあ……ビビった…。


まだ、心臓がバクついてる。


不意打ちはマジ勘弁だ。


突然、顔上げんなって…。



でも、やっぱりコイツは気づいてないらしい。



―――見てんじゃねぇよ…。



さっきから、女と一緒だろうが、すれ違う男どもがルーを見ていく。


それに、コイツは全く気づかずに、浩司の腕を掴みグイグイ引っ張る高野を、また楽しそうに微笑ましげに見ている…。



ルー!!少しくらい、気付けバカ!