どんどん進むにつれ、眉間のしわもどんどん…深くなっていってるような気がする…。


もしかしたら、偶然会った地下鉄の時もそうだったし、人混みとか苦手なのかも…。


でも…工藤君の私服姿…本当に格好良いなぁ…。


制服の時より大人っぽく見えて、何か…年上の人に見えてくる…。


足の先からどんどん視線を上げ、上を見上げると


なっ…!!


工藤君とバチッと目が合った。
慌てて目を逸らす。



「…なんだよ」


「ぁ、いや……ヨーヨーすくいだってー!やった事ある?」



工藤君はお店の方に目を向けて、ねぇけど・と少し強い口調で答えた。



「そ・そう…!」



ないのか…。
って、私もないけど…。