王子様はイジワル転校生!

「ルイ、これ…本当に変じゃない?」



心配そうに聞いてきた朱里に、うん!と頷いた。



「もう本当に凄く可愛いよ!!」


「ありがと……あーどんどん近づいて来る〜…」



そう……言われると…。


左斜め前方に神社の鳥居が見えてきた。工藤君と霧島君とはそこで待ち合わせしている…。



「朱里ー…私は?変じゃない?」


「全然!大人可愛い!その言葉がぴったりって感じ!ねぇ、私の前髪、大丈夫?」


「うん!大丈夫!!私の髪は?」


「うん!大丈…」
「ルー!」



―――か・格好良い…



声を掛けられた方に視線を向けると、ジーンズに白のTシャツ姿の工藤君が立っていた。