「お前、本好きなのかよ」


「本…?あ!うん…。結構……読んでる」


言うと目を伏せ、また私を見る。


「どんな本借りてきたんだ?」


「あ、ホラー……ちょっと恐いやつなんだけど……朱里は、ミステリーとか恋愛とか…4冊借りてきたんだけど、ね」


「ふーん……」


すると、戸の方を見てアゴをクイッと上げた。


「来たぞ」


「あ、うん…」



「授業を始める。教科書…」


………はぁー


なんか、ド~っと疲れが……


何なの本当。


その後、何度も睡魔に襲われて、ノートは自分でもなんて書いたのか解らないヒドイ有様だった。