「……工藤君と同じ部屋だってメールがきたよ」


「……霧島君のイビキがうるさくて工藤君、眠れなかったって言ってたよ」


「うそっ!!」



俯いてブツブツ呟いてた朱里がバッ!と顔を上げた。



「うそ!私もそうやって騙された!」


「何だー!でも…きっとイビキも可愛んだろうなぁ…2人、どんな話、してたんだろうねぇ……」


「…朱里っ!!」



パシッと腕を軽く叩いて、ニコーと別世界に飛んでた朱里を引き戻した。



「あ!ゴ・ゴメン…。皆、応援かな…」



そう言って、後ろをチラッと見る。



「だよね。きっと…」



先を歩く人、私達の後に続いてる人…。


男女問わず、かなりの人達がグラウンドに集まりそう…。