「なっ・何の事でしょうかー…」


「……………」



く・工藤君、怒ってる?


言わなきゃダメって事ー!!?


うぅ……


身体が熱い…顔はもっと熱い…。


一息吐いて、声を出した。



「あ…」


「あ?」



な・何でこんな…っ!!
工藤君はズルイ。本当にズルイっ!!



「あああ・あった!!」


「それ、スゲー嬉しい事か?」


「う・うん!」


「…俺もあった」



工藤君はクスッと笑って、嬉しそうに言った。


うーーーバカーーっ!!


左手を頬に当てると、凄ーーく熱い。



「それも、2つ」


「ぇ、ふ・ふたつ…?」