「あー重っ」



ん?この声は……。



お姉ちゃんと一緒にリビングからヒョコっと顔を出した。



「はぁーー陸ーー!」
「お兄ーちゃんー!」



「お!2人でお迎えか」



お兄ちゃんは2つのデカバッグを床に置いて嬉しそうに微笑んだ。



「違うよ!もうっ!ビックリしたんだから!インターフォン押してよね!!」


「あ…悪かったな…。鍵の場所知ってるし…」



お姉ちゃんにガミガミ怒られてる、お兄ちゃんはとても悲しそう…。



それを私は止められないので、キッチンに入り、水を飲んでると、ガミガミ言われながらお兄ちゃんがリビングに入ってきた。