「相手の家にお泊りって事は、ちゃんとママに言う事。友達にアリバイ頼んだってママにはバレてるからね。アリバイ頼んで、バレた時に怒るのは正直に言わないから怒るの」



――何、言ってるの?お姉ちゃん。


ポカーンとお姉ちゃんを見ると、お姉ちゃんは首を傾げた。



「ルイ、はい・は?」


「…いや…お姉ちゃん、気が早いよ。まだ、そこ…」


「それだって時間の問題でしょーが!早く、返事しなさいよ!」



こっ・恐い…。
目を見開いて言うお姉ちゃん。



「ほら、返事」


「うぅ…は・はい…」



お姉ちゃんは、満面の笑みを浮かべ、また髪の毛を触りだした。


こんな時は従うしかない…。