王子様はイジワル転校生!

なんか楽しそうにしてた工藤君の表情は、少し眉間にしわが寄って何とも言えない表情になった。



「うん、エクステ。ロングでね、長さはこれ位…」


と、手で胸の下までと説明する。

すると工藤君は、ふーん・と言いながら空に目を向けた。



「これで制覇じゃねぇの?頭に付けるやつ」


「えっ…ど・どうだろ…」



今まで使ったウィッグ、小物、後……

グルグル、グルグル…頭の中を回転させる…。



「まぁ、まだあるかもな。ちょっと、寄っていいか?」


「うん。私、ここで待ってる」


「おぉ」



少し微笑んで、工藤君はコンビニの中へ入っていった。