王子様はイジワル転校生!

今にも吹き出しそうな笑いを手で必死に押さえてると、肩がプルプル震えてきた。


どうしようーーー!!



「…ハッ!!」


チラッと見ると、ひざに肘を付き面白いものでも見るように私を見てた工藤君。

とっさに手を下ろすと、覗き込むように私を見て軽く微笑んだ。



「笑いたきゃ笑えよ」


「ぃ・いや…!」



……もう笑えない…。
こんな風に見られたらドキドキする。


ただコクリコクリ首を縦に動かすと工藤君は、ふーん…と言いながら床に視線を移した。


「…ぁ・あのー…工藤君…?」


何か少しガッカリしてるようにも見えるんだけど…。