朱里も香奈ちゃんも首を傾げて私を見る。


「「なにあれ」」


「いや、こっちが聞きたいよ」


どうもって言われて、悪い気はしないけどさ…。


「ん~昨日はかなりイラついてたのかもね!
ルイ、八つ当りされたんだよ!」


と、うんうん頷く朱里。
すると美咲ちゃんも話が見えてきたのか頷く。


「うん!私もそうだと思うよ」


「でも、八つ当りって……」


2人の見解に納得できないでいると香奈ちゃんが、私の肩を叩き微笑んだ。


「ま、気にしないで!ルイちゃん、昨日は本当に散々だったね!」


「香奈ちゃん……それさっきも言った」


朱里はそーなの?と言ってケラケラ笑い、チャイムが鳴った。