―――ガラガラ♪



「返却です」


「…は・はい!」



パソコンをいじり、本を確認しながらこっちをチラチラ見る図書委員の人。



「へ・返却完了しました」


「は・はい」



テーブルの横を通り、本棚の前に来て、私は後ろを振り向いた。



「く・工藤君も何か借りるの?」



「いや」



「じゃ、何で来たの…?」



「一緒に帰るからに決まってんだろ」



「えぇっ!!!?」