地下鉄を降りて徒歩10分。


学校までにある2軒のコンビニは、今日もパンを買ったりジュースを買ったり立ち読みをしたりで大混雑。殆どの人達がどちらかの袋を持ちながら、住宅街を通りこの先にある校門をくぐる。


彼女はこの10分の道のりが大好きだった。


地下鉄は嫌いではないけれど、やっぱり息がつまるしホームが少し暗いから。
駅に着いて長い階段を上がるといつも大きく手を広げたくなってしまう。


綺麗な青空と濃い空気がそこにあるから。