「おっ、五十嵐。ギリギリだなー。」

少し小太りの担任が言ってきた。

無視をせず、首だけ会釈しといた。



窓際の後ろから二番目にある自分の席に着くと、さっそく……




「ねぇ隼人、放課後暇ならみんなで遊ばない?」


「別にいいよ。
てか今日やばい夢見た!」

「なんの?」

まだ夢の余韻が残っている俺はテンションが高かった。


「青木さんに告白された夢!」
ってニヤニヤしながら言った。

「だいぶドンマイな夢じゃん!!まじウケる~」





二宮亜希。

幼稚園の頃から今までずっと同じクラスだから、幼なじみ以上な感じ。


「いやー、あれはリアルだった。」

「しかも隼人じゃなくて、青木さんから告白って!」


「正夢かな?!(笑)」
と言いながら暑かったから窓をあけた。
4階の高さだと微風だが気持ちいい風邪が入ってくる。


「だったら奇跡だよ!(笑)」

亜希がバカにしてるように言ってくる。