「…はぁ?バカはないでしょ」


「あんまココで調子に乗ってると、痛い目みるよ」


口端に笑みを浮かべ、私をじっと見下ろす。


…生徒なのに、何なのこの威圧感。


「私この学校出身なの。昔っからアンタみたいな生徒見てたし、素行の悪い子の扱いは、他の先生よりマシだと思うけど?」


「そーらしいね。…でも、生徒も進化してるよ?センセーが高校生だった時よりタチ悪いし」


「ほら、もういいから早く…」


彼を退けようとするのは無駄だと分かり、自分の体を無理やり職員室に押し込んだ。


すると、彼は手をスッと伸ばし、私の耳元の髪を軽く指ですくった。


「ま、何かあった時は、オレが助けてやろっか?


…センセーの
何かと引き換えに」