入学式に遅刻した日…。


亜沙美ちゃんのおかげで、優羽吾くんと再会する事ができた。


優羽吾くんは・・・


日に焼けて…体も逞しくなって、すごくカッコ良くなってた。


前は綺麗でかわいいイメージだったけど、その面影はなくて、大人の男性としての頼もしさが滲み出てたな…。


滞在中にまた会おうって言ってくれたけど…。


あっ!


今彼女いるかとか、そういう大切な事聞くの全く忘れてた!


しかも、もう結婚してたらどうする!?


本人に聞くのも何だし、亜沙美ちゃんに聞いてみようか…。


この歳になっても、やっぱり恋愛には臆病になる。


…私の受け持ち一年生だし、これ聞く為に、亜沙美ちゃんがいる二年生ののクラスに行くの不自然だよね。


どこかですれ違わないかなぁ。


一旦自分の席に戻る為、職員室の扉に手を掛けた時だった…。


ガラッ


私が開けるより早く、内側から扉が開いた。


…と同時に、目の前に立ちはだかる黒い影。