愛斗は私の事、特別だって言うけど


お兄ちゃんの妹じゃなかったら、きっと相手にもされてなかったと思う。


何で


私は高校生なんだろう…。


その歳の差だけで、もうハンデ。







お店に戻り、VIPルームに置いていた自分のカバンを手に取り、財布の中からお札を数枚出す。


見える位置に、無造作にお札を置き、愛斗が戻る前に私は店を出た。