「あっ!私のコト心配してくれた?」


亜沙美はベンチから立ち上がると、嬉しそうにオレにすり寄って来る。


「ちょっとな…。あのガッコまともなヤツのが少ないんじゃね?」


「んー、どうかな。意外と気が合うよ」


亜沙美は、ニコッと笑うと今度はオレの前をすり抜ける。


…こんだけかわいけりゃ、オトコがほっとかないだろーし。


悪いヤツが近寄って来そーだな。


「亜沙美、今度退学したら行くトコねーぞ。悪さも程々にな。それと…オトコで身ぃ滅ぼすなよ」


「何ソレ。愛斗だって色々やってたくせに。お母さんから聞いて、知ってんだから!


それに…


そんなに心配なら、私のコト、ずっと見張ってれば!?」