「あらぁ~、大丈夫よ。はっちゃんには、愛斗のお店とのコラボに一役かってもらうから」


…コラボ?


何ソレ。


はっちゃんを見ると、少し嬉しそうにしてる。


さっきお母さんとコソコソ話してたけど、全財産やるって丸め込まれた!?


「亜沙美のソレ、愛斗のお店の脇に来年作るカフェの制服よ。愛斗のお母さんに話持ちかけたら喜んでくれてね。

はっちゃんにはそこの店長をやってもらう予定よ。そして、亜沙美が広告塔になって、みんなを盛り上げて行ってね」


…カフェ?何ソレ何ソレ!


「バカじゃない?はっちゃんも無理って言いなさいよ」


はっちゃんの胸ぐらを掴むけど、逆に手を掴まれた。


「亜沙美、オレ今の仕事にちょっと不満持ってた。だけど、亜沙美の母さんになら…ついて行ける気がする」


はぁ?何言ってんの。この不良の出来損ないが…。


呆れてはっちゃんから目を逸らす。


「はっちゃん、彼女は?どうするの?」


「彼女との事は…初めから乗り気じゃなかったし」


私の隣でモゴモゴ呟くはっちゃん。