「お母さんのバカ、さっきと言ってる事違うし!」


亜沙美は近くにあったクッションを、母親に投げつけて走って逃げようとする。


でも、うちのオカンに捕まっていた。


諦めたように首を振る亜沙美。


亜沙美、また学校退学になりかけてんのか?


…ったく、コイツにも責任あるのに


何で亜沙美の母さんは、こんな役立たずを婿に迎えようとしてるんだか。


…全く先が見えねぇな。


親っさんが一代で築き上げた、パティスリーfooも…


一代で終わりだな。


あ、でもアレは優羽吾が継ぐから…亜沙美の婿は、ハチでもいいのか。


なんて、一人で考えていた。