お母さん、きっとここへはお客様として来た事がないんだよね。
そっちはVIPしか入れない特別な入口なのにぃ。
こう!と思ったら聞かないお母さんの後ろを、俯きがちについて歩く。
愛斗…今、接客中かな。
それとも取材で…いない?
ドキドキするよ。
しかも、私フザケた格好してるしぃ。
どう見ても、普段着には見えない…。
「…あら?これってどっちに入ったらいいの」
案の定、お母さんは立ち止まる。
右は絶対ダメ!
愛斗か、オーナーか、他の誰かがきっとVIPルーム使ってるよ。
お母さんを遮るように右の扉の前に立つと、
…声が聞こえてきた。
『そうっスねー、じゃあまた次の機会に』
愛斗の声だ。
今…部屋の中でお客さんと喋ってるんだ。で、何が次の機会に、なの?
よく聞こえない。
扉に耳を押し当てていると、お母さんに腕を引っ張られる。
「亜沙美、こっち」
そっちはVIPしか入れない特別な入口なのにぃ。
こう!と思ったら聞かないお母さんの後ろを、俯きがちについて歩く。
愛斗…今、接客中かな。
それとも取材で…いない?
ドキドキするよ。
しかも、私フザケた格好してるしぃ。
どう見ても、普段着には見えない…。
「…あら?これってどっちに入ったらいいの」
案の定、お母さんは立ち止まる。
右は絶対ダメ!
愛斗か、オーナーか、他の誰かがきっとVIPルーム使ってるよ。
お母さんを遮るように右の扉の前に立つと、
…声が聞こえてきた。
『そうっスねー、じゃあまた次の機会に』
愛斗の声だ。
今…部屋の中でお客さんと喋ってるんだ。で、何が次の機会に、なの?
よく聞こえない。
扉に耳を押し当てていると、お母さんに腕を引っ張られる。
「亜沙美、こっち」


