「じゃ、よろしくお願いします」


お母さんはニッと笑うと、私を店員さんに突き出した。


「さぁ、こちらへどうぞ」


「はぁ…」





よくわからないまま、店員さんに案内されフィッティングルームへ。


渡された制服は…






これ、うちのお店の制服じゃない。


やっぱり、継げってコトぉ?


しかもこの制服、ホールのなんだけど。


パティシエのじゃないし。









「ちょっと、お母さん!?」


慌ててフィッティングルームを出ると、お母さんに腕を取られた。


「亜沙美、意外と似合うじゃない。じゃ、行くわよ?」


「はぁっ?ちょっとぉ…何で」


有無を言わさずグイグイと引っ張られる。