…朱兎らしくない。


別れた女のフォローするほど気のまわるヤツじゃないもん。


何か企んでる?





それにしても、私って意外と友達いたんだ?


普段仲良くないと思っていた他のクラスの子も、私を労いに来てくれていて…正直驚いた。


朱兎に…挨拶に行こうか。


世話になったしね。







教室を出て、朱兎のいそうな所を探した。


どこにもいなくて…


朱兎のクラスの子に聞いたら、朱兎はしばらく学校に来てないみたいだった。







…はっちゃんなら、居場所知ってるかな。


そっか。はっちゃんの連絡先、前の携帯に入ってるんだった。


アレはお兄ちゃんが処分したから、わかんないや。







携帯がないと…


誰にも連絡取れないなんてね。


便利なようで、不便な世の中。







連絡先…

どこかに控えとけば良かったな。