「亜沙美~!心配したよ?もう学校来て大丈夫なの?」


「うん。心配かけてごめんね」


久しぶりに学校に行くと、思いのほかクラスの友達が私の周りに集まって来た。


「亜沙美!良かったぁ…。携帯も勝手に解約して…。

アイツらが亜沙美に手あげたとか、聞いてたから怖かったよぉ?本当に何もなくて良かった」


アイツら…って


あぁ、忘れてた。


そう言えば…朱兎がボコッたリーダーの仕返しに、私を脅しに来たっけね。


「ヘーキ。アイツら、また私を脅しに来るのかなぁ。あ~ヤダなぁ」


「大丈夫だよ。朱兎が、亜沙美に手ぇ出すなってソイツら更にボコッてたから」


うそ~。朱兎が?


冗談だよね。


別れたのに、庇ってくれたんだ。