その瞬間、祐がブッと吹き出した。


「年の差なんか、障害じゃねーじゃん。亜沙美も二年すれば卒業だろ?

更に、ハタチも過ぎればもぅ変わんねーだろ」


「どうかなぁ。私がハタチ過ぎたら…愛斗は。あ、やっぱり犯罪の域かも」


「だったら今も同じじゃん。年の差は、愛の差じゃない。そいつも…どうしたらいいかわかんねーんじゃないか?

オレだって、高校生に好きって言われたら動揺するわ!んなもん、30前の男が言われたら…マジで悩むぜ?」


「ちょっとぉ。愛斗はまだもうちょっと若いからね!」


「ハイハイ。亜沙美、頑張れよ!

オレもちゃんとしたインストラクターになって…ここにまた戻ってくる。

お互い、後悔しない人生送ろーぜ」


祐は私の手にパチンと手を合わせると、ニッと笑った。


「ありがと。…頑張り方はわからないけど、とりあえず前向くね。

祐も…頑張って。ここの人たち、みんないい人たちばかりだからね。…裏切らないでよ?」


「おう!もちろん」