「ねぇ。どうして…愛斗がいる事黙ってたの?

起きた時に聞いた、みうさんの話だと…居酒屋のおじさんが私を助けたって」


あぁ…そうか。


愛斗が、祐を威嚇したのかな。


「その場にいた事…言うなって言われたから」


やっぱり…。そっか、そうだよね。また、私がつきまとう理由ができちゃうもんね。

「私ねー、彼に何回もコクってるんだ。嫌がられてるのにね…。どうして諦められないのかなぁ」


肩を落とし、壁にもたれる。そんな私を見て、祐も少しため息をつく。


「別にさ。諦めなくていーんじゃねぇ?亜沙美…ずっと好きでいれば?断られたら、またコクればいいだろ」


「簡単に言う~。これでも傷ついてるんだよー?」


「わかるケド。亜沙美とそいつの障害って何?」


…障害?


それは…。


「年の差…かなぁ」