「二人は…兄貴に反対されてんだ?」


「そういうワケじゃ…」


「そっか。なら、なんであんな事」


「あんな事?」


「兄貴が、亜沙美とはもう関わるなつってたからさぁ」


「嘘っ、優羽吾くんがそんな事!?」


「言ってたぜ、二人のやりとりはよくわかんねーけど、それだけは…ハッキリ聞こえた。もう…いいだろ。じゃぁ」


彼はそう言うと、扉の中に消えた。


優羽吾くんが…そんな事言うなんて。


亜沙美ちゃんと愛斗くんの事まで、引き離そうとするの?






あぁ…違う。


これ以上傷付くのを、見てられないんだ。