…亜沙美ちゃん、ちょっとは元気でたみたいで良かった。


私が巻き貝を渡した後、何度か耳にあてては幸せそうな顔をして、そのまままたうたた寝してしまった。


亜沙美ちゃんの寝息を確認して、そっと部屋を出る。






まさか…昨日亜沙美ちゃんを助けたのが、愛斗くんだったなんて。


亜沙美ちゃんが言うんだから…確かなんだよね?


優羽吾くんに連絡してきた居酒屋のおじさんは、そんなの一言も言ってなかったみたいだけど…。


愛斗くんだとしたら、亜沙美ちゃんを送らずどうしてそのまま一人でホテルに帰って来たんだろ。





優羽吾くんに会いたくなかったから?


今朝も、先に帰るからちょっと話せるかって携帯に連絡があって


気分転換に外の空気吸ってくるねって言って、優羽吾くんに亜沙美ちゃんを任せて、早朝の海で待ち合わせをした。