「だからね、似てるからこそ…寂しさとか、愛情の受け止め方とか、

愛斗くんの心は、亜沙美ちゃんだったら溶かせるんじゃないかなって、思うんだ」


「そんな…。私には、無理だよ。実を言うと、もう何回も振られてるんだ。

歳もそうだけど…全然愛斗に近づけない…」


唇を噛み締め首を振ると、みうさんが私のそばに腰を下ろし、優しく抱きしめてくれた。


「私、亜沙美ちゃんの力になるからね。

愛斗くんって押されると、ひいちゃうんだよ。それに子供っぽい子より、大人の女が好きだからね。

…亜沙美ちゃん、今でも充分美人だけどどんどん綺麗になってるし、きっと、大丈夫だよ」


「…変な慰め方ぁ」


「そうそう、昔ね。愛斗くんに誰が好き?って聞いたら、亜沙美ちゃんのお母さんだったんだよね。

ま、冗談って言ってたけど。サバサバしてる所や顔も亜沙美ちゃんお母さんに似てるし、つかず離れず…愛斗くんを見てたらどうかな」