「どした?みう、笑ってる」


いけない。思わず、顔にでちゃった。


「う…ううん。おやすみなさい」


「…ん」


優羽吾くんは笑って、そっと私に顔を寄せる。


ベッドに寝てるから、ひく事もできず…


そっと、目を閉じた。





おでこに感じる柔らかい温もりが、私の心を溶かす。


これまで…本当に長かったな。


私、やっと…優羽吾くんと向き合えるんだよね?





そっと離れた優羽吾くんの指が、私の目尻に触れる。


「…みう」


「なあに?」


「…ごめんな、今まで。この笑顔を…これからは、ずっと護るから」


目を細める優羽吾くんを見て、私の気持ちもフッと緩む。