意識がなくなったのかと思った瞬間、体がフワッと浮き上がる気がした。


気のせいかな…。


気を失う前に、最後に見えた顔は


やっぱり愛斗だったんだ。






私は、


どうしても諦められないみたい。








もしこのまま意識が戻らなかったら、愛斗の所にバケて出ちゃうのかな。


それはそれで…


本当に迷惑な話だよね。














意識は途絶え、


ずっと懐かしい夢を見てた。
















お兄ちゃんと、お母さんと、お父さんと、お爺ちゃん。


みんなで仲良く、海の屋台でクレープを売ってるんだ。








何のしがらみもなかった


あの頃に…


戻りたいよ。