「でなきゃ、ここにオトコがいる。久々会ったけど、フラれた。…そんなトコ?」


…何コイツ。


私の傷、えぐる気?


「あ、図星?」


「違うってば…」


「恋を忘れるのには、また新しく恋するのが一番いいって知ってた?」


「知らない…。もう、私帰るね。付き合ってらんないよ」


「待てって」


「きゃっ…」


グッと力一杯引っ張られ、堤防の上に押し倒される。


痛ぁい…。頭は彼が支えてくれたけど、コンクリートに打ちつけられた背中がジンジンする。


祐は私を上から押さえつけ、体を触ってくる。


「最低!送ってくとかって…騙したんだ?」


「騙したわけじゃないじゃん。ここについてきたのは亜沙美の方だろ?

マジ、オレの…タイプなんだわ。気が強いトコもな」