「マジ~っ!?じゃ、オレらの地元と近いじゃん。向こうでもまた会お~ぜ」


「そーだね」


「しっかし、また会えるとはな?今日の初対面サイアクだったし。なぁ、祐(ゆう)?」


祐と呼ばれた子は、私を見て苦笑い。


「ヤレる女探せとか、可愛い顔してすげー口悪いし。ビビった!」


「だって思った通りの事言っただけだよ?男なんて結局アレの事しか考えてないんでしょー」


「ひで~。そんな悪い男に見える?オレ」


「見えるよ」


にこっと笑い、おつまみを頬張る。ん~、美味しい。


「いや~、でも本当可愛いよなぁ。ど?後でオレの部屋来いよ…痛ぇっ!何すんだよ祐…」


「オマエがそういう事言うから彼女が警戒すんだろー?やめろよ…」


祐は、今日浜辺で私に声をかけてきた子。見ためチャラ系かと思ったけど、意外に固い。


私の周りには、いないタイプだな。刺激はないけど、からかいがいはありそう。