悔しくて涙が出てくる。


「愛斗…、初めから私とヤる気なんかなかったんでしょ?酷いよ」


「…亜沙美、もうちょっと大人になれよ。まだ…オレが抱くには早いから」


「…え?意味分かんないよ。大人になったらいいの?お兄ちゃんに後ろめたいとか思わなくなる?


でも、きっと10年経ったって…愛斗は同じコト言うんだよ。早くオレに近づけ…って。


無理に決まってるのに!何年生きたって、愛斗と私の年の差は埋まらないよ」


気づけば、愛斗に枕を叩きつけていた。


「…ってぇ」


目に入ったのか、愛斗は体勢を崩してベッドに肘をつく。