「はい。亜沙美ちゃん、お土産」


「ありがと!福岡行ったの?私これ好きだよ。モチモチしておいしいよね」


事務所から出てきた社員さんが私に手渡してくれたのは、博多の有名なお土産だった。


「よく知ってるわね。私も好きなのよねぇ。…じゃ、優羽吾くんと一緒に食べてね」


「はい。ありがとうございまぁす」


社員さんが事務所に入るまで手を振り、すぐにソファの愛斗の元に戻る。