その時、向こうで亜沙美を呼ぶ声が。


亜沙美が声のした方を振り向き、ちょっと待ってと言い残し、またそっちの方へ走って行く。


…アイツ、すげーな。


いや、正直びっくり。


まだまだ子供だと思ってたけど…。


覗き込まれた時の、胸の谷間を思い出し、ブルッとなる。


オレ、寝ぼけてアレ触ってたんだ。


…何で覚えてねぇんだ、クソッ。





亜沙美に言ったら、軽蔑されそうなコトを…


オレは密かに思っていた。