えっ…。


この声。


「あ…亜沙美ちゃん!?無事だったんだ。…良かったぁ」


『センセ~、無事ってどういう事?私、何も危ないめに遭ってないんだけど』


電話の向こうで笑う、亜沙美ちゃんの軽やかな声。


どう考えても、元気そう。


じゃあ何で一週間も、学校休む必要が…。


不思議に思い、亜沙美ちゃんに問いかける。


「私、今日午後まで授業ないんだよね。えっと…優羽吾くんに聞こうと思ってたけど、亜沙美ちゃんの方が話が早いね。


しばらく学校休むって、どうかしたの?何かあったのかって、みんな心配してるよ」