「へ…変なの。もしかして、愛斗…そっちの気あるんじゃないの?」


「あははっ。だったら笑えるな…」


笑えないよ。そんなの…もっと絶望的じゃない。


…お兄ちゃんは


昨日私のこと怒ったけど、今日は…嘘のように、さっぱりした態度だった。


こうやって私を和ませたり。


だけど…


愛斗の事は、


本心じゃないって


後で気付かされた。








だって…


お兄ちゃんは







私を、


…ここから


連れ出そうとしてたんだから。