「ハハ、遊び人…か。ま、確かに愛斗の女性関係には、昔っから目を瞑りたくなること多かったけどな。


…でもさぁ、オレが女なら、愛斗んコト好きになったかも。だから、亜沙美の気持ちに…反対する気はないよ」


「…え?」


「愛斗は…家庭環境がちょっと複雑でさ。いつも一人で何かを抱えてた。


昔っからしっかりしてはいたけど…。誰かに頼りたい部分も、多少なりとはあったろうし…。


アイツ、そういう部分は人には絶対見せないけど。


愛斗のそういう部分を…丸ごと受け止めてあげられる女性なら、愛斗の気持ち…少しは掴めるんじゃないかな」