本当は今日、亜沙美に…あの日のコトを問いただすつもりだった。


舞が言ってた…あの帽子の女と同一人物なのかも確かめなきゃなんねーし…。


でも連絡つかないなら、しょうがねーな。


今日は…店に寄るのも面倒くせーし、そのままどっか寄ってくか。


今から呑むには少し早いケド・・・たまにはいいか。


オレはたまに行くバーへと、足を運んだ。















「お、久しぶりっスね。愛斗さん」


店に入るなり、店の兄ちゃんが話しかけてくる。ここのバーにはたまにしか来ないのに、しっかり名前を覚えてくれていた。


「いつぶりだろ。こないだ来たのって真冬だったっけ?」


「そーっスよ。確かあの日は、雪が降ってた」


よく覚えてんな・・・。舞といい、コイツといい、みんなもの覚えがいいよな。