まさか…


そこまで言われるとは、思ってなかった。


今日は…どうせ、朱兎とは別れるつもりだったし…。未練も何もなかったハズ。


それなのに…


どうしてこんなに


胸が痛いの…?








「亜沙美、バイバイ」



朱兎は、私の頭をポンと叩くと、その場に私を残し、去って行った。


これで…朱兎との縁は切れたと思ってた。


でも、現実はそんなに甘くなく。


朱兎が…


卑劣な人間だってコトを


すっかり忘れてた。







この人が…


このまま終わらせるハズ


なかったんだ。