「ココで、やりて~んだよなぁ」


廉太郎くんが手にしているのは、大手旅行社のパンフレット。


「…素敵な所だね。スッゴく可愛いチャペル。それどこなの?」


「ん?沖縄のリゾートホテル」


沖縄…?


一瞬、胸がドキンと高鳴った。


そうだ…。私、優羽吾くんに連絡しないといけなかった。


明日…見送りに行かなきゃ。


帰ったら、連絡しよう。


「廉太郎くん、ここなら魔裟絵ちゃん喜ぶよ。海もキレイ。…でも結構高いねぇ」